先週MXで放送されていたミクパを見たんですけど、やっぱり凄いですね。この映像は。
初めてミクのライブ映像を見た時は度肝を抜かれたものでしたが、このバーチャルアイドルがステージで歌って踊ってそこにファンが熱狂している姿というのはとても感慨深いものがあります。
思うにこの初音ミクという存在の誕生はアマチュアサウンドクリエイターにとってはまさに女神の誕生と言えたのではないかと思います。

アマチュアの芸術・文学活動と言うと大きくは絵（絵画、CG、イラスト等）、音楽、写真、同人誌（漫画、小説）などが思いつきますが
基本的には作成から発表まで全て自分で行います。
（ビジネスとなると工程毎に担当が分かれたりしますが）
けどそれが音楽の場合、その構成要素は大きく分けて作詞、作曲、歌唱の3つが存在し、これがアマチュアの音楽活動を苦しめていました。
・作詞の才能はあるけど作曲の才能は無い人。
・作曲の才能はあるけど歌唱力の無い人。
・歌唱力はあるけど、作詞作曲の才能が無い人。
むしろこういう人達の方が大半な訳で、さらに歌い手に至っては歌唱力だけに留まらず、容姿やダンス力までもが求められたりする訳です。
これは絵や写真を趣味を趣味にしている人と比べるとかなりハードルが高いです。

そこに初音ミクの誕生。
彼女の誕生はまさにそれまでの状況を一変させました。
インターネットを通じて作詞が得意な人、作曲が得意な人、絵が得意な人、映像編集が得意な人。
それぞれがそれぞれの得意ジャンルで組み合わさり協力することで一つの音楽映像作品を生み出していったのです。
そしてその楽曲の歌い手が初音ミク。
皆が初音ミクを利用し自分の作品を公開し、ミクもまたその作品を利用してバーチャルアイドルとして一躍有名になりました。

また、ミクが他の実現するアイドル達と比較して凄い所は
・楽曲が無限
・永遠の16歳
という所です。いかなAKBと言えどもいずれは自分の推しメンも年齢とともに卒業する訳ですし、スキャンダルだなんだという問題も常にキバを磨いて潜んでいます。
でもミクにはそれが無い。10年後も20年後も16歳であり、スキャンダルとも無縁な存在です。
そして楽曲も無限。現時点で既に世界中のどのミュージシャンよりも楽曲を持っています。
また、多くのクリエイターによって楽曲が作られている為、例えば小室哲哉の様な小室サウンドと呼ばれ時代を席巻した後は泣かず飛ばずということもなく、また新たなクリエイターが新たな楽曲を創作し続けます。
ようするにクリエイターのミク離れが起きない限りはミクは輝き続けられる訳です。
これって凄いことだと思います。

ジャンルは違えど同じアマチュア活動家として、こうしてアマチュアの作品発表の場が増えたことは大変嬉しく思います。

と言うわけで、最後に先週の予告通り佐原の写真を公開して2012年度最後の更新としたいと思います。
ご覧下さった皆様、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。

皆様にとっても良い年でありますように。。。