2012/09/30  OM-Dは人を選ぶ


それにしてもこのカメラこそ単焦点を楽しむべきカメラですね。
レンズ交換の面倒臭さも楽しむぐらいの余裕を持って付き合えば、このカメラはPENとは比較にならないぐらい楽しいカメラなんじゃないかと思います。

OM-DとPENは今までの上級機、中級機、入門機みたいな住み分けではなく、コンセプトの違いがよく現れていると思います。
遊びに行ったついでに記念写真、ご飯を食べたついでにブログ用写真、など写真が『ついで』の人はPENを、写真を撮りにどこかに遊びに行く、みたいに写真が『主』の人はOM-Dが良いと思います。
なんでしょうね? どちらも出来ることはそんなに変わらないハズなのに、何故かそんな風に感じさせるカメラです。
でも例えば、日の出前から現場入りして「その一瞬の為に!」みたいな良い写真を撮るのに努力を惜しまない人ならやっぱりフルサイズが良いと思います(笑)

先週も書きましたけど、やっぱりOM-Dは良い写真を撮る為のカメラではなく、写真を撮る行為を楽しむ為のカメラなんです。
C-AFにせよ、高感度にせよ、ボケにせよ、どうにもならない部分は多いです。
もしかしたらカメラの性で悔しい思いをすることも多いかも知れません。
なので『撮れた写真が全て』とか『良い写真が撮れなければ楽しくない』みたいな成果物主義な方には向きません。
『カメラを持って外に出かけているだけで楽しい』みたいな方にこそオススメのカメラです。

そして単焦点。
マイクロのズームレンズは小型化の為に性能を妥協しているものがほとんどです。
フォーサーズのような単焦点並に写るズームレンズなんて存在しません。
だから単焦点。パンケーキじゃダメです。小型化の為では無く性能を求めた結果の単焦点。フードもちゃんと付けましょう。
って言うか、E-M5にパンケーキとかフード無しってカッコ悪いです。
『最高』を求めるのでは無く、あくまでも『そのカメラで出来る最高』を求めて楽しむのがこのカメラの醍醐味です。
その為にも竹単シリーズには早々にブラックモデルを出して欲しいです。

それとこのカメラの凄い所は変な気負いがまったく無い所です。
E-620ですら『小さくても良い写真が撮れるんだぞ』という打倒フルサイズ的な気負いが感じられたけど、E-M5には一切それが無い。それでいてオリンパス至上最高画質を謳っている。
5軸手振れ補正も防塵防滴も有機ELタッチパネルモニタも、フルサイズと戦う為の武器ではなく、あくまでも写真を楽しんで貰う為に備わっている。
それが心地よい。
この機種を使い続けるかどうかはまだ決めかねているけど、コンセプトを見事に具現化した名機であるとは思う。

あとは問題はオリンパスの組織体質かな。
ブラックモデルの方が売れると予想しているにも関わらずシルバーレンズを出してくるちぐはぐさなんかは相変わらずだし、フォーサーズのE-3桁機もコンセプトは良かったのにあっさり捨てたりと、この辺の体質はやはり心配です(苦笑)


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